FIP(猫伝染性腹膜炎)の初期症状は?

FIP(猫伝染性腹膜炎)



今回はFIPの初期症状がどのようなものかについて、経験をもとにお話します。

私の飼い猫は1歳の時にFIPドライタイプを発症しました。
当時は猫の異変になかなか気づけず、たまたま受けた定期健康診断でFIPの初期と気付くことができました。
FIP の診断には特有の臨床的徴候がなく、初期の兆候も漠然としているため、自己診断が非常に難しい疾患です。
とはいえ少しの違和感や変化に敏感に対応していれば、もっと早く気付いてあげられたかもしれないと反省ばかりです。
この記事ではそんな反省をもとに、猫に起きる初期の変化・症状についてお伝えできればと思います。




毛並みが悪くなる

体調が悪くなると毛並みが悪くなり、艶がなくなります。
私の猫も普段つやつやの毛なのですが、「なんか最近ボサボサだなあ」と思ったことがありました。
また長毛種ということもあり尻尾も毛でモフモフなのですが、この時はいつものモフモフ感がないなと感じていました。
猫は体調が悪くなると毛づくろいをしなくなるため、毛並みが悪くなるという特徴があります。
FIPに限らず何かしらの病気を抱えている可能性がありますので、毛並みの変化は見逃さないようにしたいですね。


おもちゃに反応しなくなる

いつもは好きなおもちゃを見せただけで走ってくるのに、最近反応しなくなった・・飽きちゃったのかな?

もしかすると、それも病気が潜んでいるサインかもしれません。

私の猫もおもちゃが大好きで少し前まで「遊んで!」とせがんできていたのに、FIPを診断される直前は遊ぼうとしませんでした。
おもちゃを見せても反応せず、どこかボーっとしているような感じがありました。
今思うとしんどかったんだろうなと思いますが、その時はおもちゃに飽きたのかもと思い特に気にしませんでした。
猫は飽き性なのでおもちゃに興味をもたなくなるなんてよくあることだと思います。
だからこそ変化にはなかなか気づけません。

もし急におもちゃに反応しなくなったら「ひょっとすると」と疑ってみることをお勧めします。

隠れようとする

猫の本能として、体調が悪い時悟られないように身を隠して目立たないようにする習性があります。
もしいつもは行かないような場所でひっそり身をひそめることが多くなったときは、もしかすると体調が悪いのかもしれません。

おなかが膨らんでいる(ウェットタイプのみ)

ウェットタイプの特徴として「腹水が溜まる」というものがあります。
腹水があった場合、FIPである可能性が高いためすぐに病院に連れて行くようにしましょう。
日頃から猫のお腹に触れて、膨らみがないか?お腹が張っていないか?に注意しておくことも大切です。

まとめ

以上が初期に見られる症状になります。
読んでいただけると分かりますが、腹水以外はFIP特有の症状というものはありませんよね。
これがFIPの診断を難しくさせる大きな要因の一つです。
仮にこの異変に気付いても、「少し体調が悪いだけかな?様子見しよう」と思ってしまう可能性も十分あります。
その間に症状は進み、病院に駆け込んだ時にはすでにFIP後期に差し掛かっていた・・なんてことも。
猫の変化には十分注意し、異変には敏感すぎるくらいに反応するのがいいと思います。


読んでいただきありがとうございました!

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