ペットの口腔ケアをみなさんはどれくらいされていますか?
健康についてたくさん気を付けるべき箇所がある中で、後回しにされがちなのが歯のケアだと思います。
しかし、歯の病気を放置しておくと全身の病気につながってしまい死に至ることも。
そうならないためにも日頃の口腔ケアは大変重要なのです。
今回は代表的な病気はどのようなものがあるのか、またその対策方法についてご説明します。
歯垢・歯石
- 歯垢(プラーク): 歯垢は、食べ物の残り、唾液、そしてバクテリアの混合物です。これが歯や歯肉の近くに付着し、定期的に清掃しないと硬化して歯石に変わります。
- 歯石(タータル): 歯垢が硬化してできる歯石は、歯肉炎の原因となります。歯石は黄色や褐色の堅い層として観察され、これが歯肉を刺激して炎症を引き起こすことがあります。
犬や猫は歯垢が歯石に変わるスピードが人間の5倍といわれています。
歯垢を放っておくとかなり早いスピードで歯石になってしまい歯肉炎などを引き起こす原因となってしまうのです。
歯肉炎
歯肉炎は歯肉(歯ぐき)の炎症です。これは通常、歯垢の蓄積が原因で起こります。歯肉が赤く腫れ上がり、触れると出血することもあります。治療しないで放置すると、より深刻な病気である歯周病を引き起こす可能性があります。
歯周病
歯周病は、歯と歯肉を支える組織が破壊される病気です。これにより歯が緩む、または最悪の場合、歯が失われることもあります。歯周病は進行が進むと、口臭が強くなることが特徴です。
抜歯後の合併症
猫では、特に重要なのが「FORL(猫性頸部病変)」と呼ばれる病気で、歯の根が徐々に溶けていく状態です。これが原因で抜歯が必要になることがありますが、抜歯後に合併症が生じることもあります。
予防と治療
- 定期的なブラッシング: ペットの歯ブラシと専用の歯磨き粉を使用して、毎日または可能な限り頻繁に歯を磨くことが推奨されます。
- プロのクリーニング: 定期的に獣医師による口腔内のクリーニングを受けることが大切です。
歯石の除去や早期の問題の発見が可能になります。 - 食事の工夫: ドライフードや特定の歯を清潔に保つためのおやつを使用することで、歯垢の蓄積を抑えます。デンタルケア用のごはんやおやつがどんどん増えてきましたね。
まとめ
歯はペットの健康状態に大きく影響します。
健康状態を保つためには日頃のケアと定期的な診療が何よりも大切です。
ぜひ毎日のケアを大切にしてください。
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